[にしん]

寒帯性の回遊魚で北太平洋域に分布。北海道の岸に、春告魚と呼ばれるニシンが、4〜5月に群来したのは過去のこと。以前は、東北、北陸以北でよく獲れ、大衆魚の代表格でもあったが、現在はわずかしかとれず、ほとんどが輸入に頼っている。幼魚はイワシと区別がつかないほど似ているため、東北ではカドイワシ、カド(アイヌ語)とも呼ぶ。全長は35cm位に達する。
数の子は、1腹で3〜10万、(一説では 年齢×約一万個)平均5万粒の卵が詰まっている。「数の子」は、カドの子がなまってカズノコになったらしい。
旬は春。卵が完熟する前の沖獲りニシンが脂ものり美味。
新鮮なものは一匹のまま塩焼きにするのが一番、身が柔らかいので、扱いに注意。
半乾きにした身欠きニシンは生と違って扱いやすく、風味も出て美味い。
そのまま焼いて、醤油だけで食べてもよいが、煮つけもよし、味つけはやや濃いめに甘辛く仕上げる、煮たものを香ばしく焼いてもよい。
◆身欠ニシンの甘露煮
(1) 身欠ニシンはうろこ、頭、尾を除いて2〜4つに切り、米のとぎ汁で柔らかくなるまで煮る。
(2) 水に番茶を入れて1〜2分煮立て、こす。
(3) 平なべに(1)と(2)を入れて強火にかけ、煮立ったら火を弱めて、浮いてくるアクをすくいながら約40分くらい煮る。
(4) 別鍋で、だし、酒、醤油、砂糖、生姜のせん切りを入れ、落としぶたをして(3)で煮上がったニシンを1時間くらい煮る。熱いうちは身が崩れ易いので冷ましてから器に移す。