[かき]
流通する生カキのほとんどは養殖物。広島、岡山、宮城、岩手、新潟(佐渡の加茂湖)などで養殖されている。
どこの産地でも種類はマガキだが色々な産地条件などで粒の大きさが異なる。広島物は粒が大きく、三陸産は小ぶりが多い。新潟加茂湖のカキは1キロ入れの業務用として多く出回っている。
ここ岩船沿岸では養殖のマガキとは反対に夏場の産卵前(7〜8月)にカキのシーズンを迎える。地元の漁師たちが岩場に潜り、一個一個とってくる。マガキよりも殻が厚く、調理する時は、なかなか容易には剥けないが、養殖物よりもむっちりと身がふくらみ、大き目のものはとても一口では食べられないくらいボリュームがある。
欧米人が昔から生食する唯一の水産物で、肉はなめらかで柔らかく、特有のうま味がある。無機質、ビタミン類が豊富で、この点での栄養価はすこぶる高い。
またカキにはたくさんのタウリンが含まれていて、アジやアサリの5倍、牛ロースの20倍以上含まれている。
◆扱い方
殻付きの場合は、殻をきれいに洗って殻を開ける。殻のかけらが付くので流水で洗い落とし、柱をはずして身を取出す。
むき身の場合は、たっぷりの大根おろしの中でよくかき混ぜると、大根おろしに汚れが吸われて落ちる。そして水を替えて2〜3回ふり洗いすると汚れを持った大根おろしが除かれ、カキがきれいになる。

◆カキ雑炊
(1)鮮度の良いむきカキを使う。出し汁に洗ったご飯を入れて煮立てる。出し汁の量はご飯が沈む程度が良い。
(2)コトコト火でご飯が少し柔らかくなるまで煮て、薄口しょうゆに、塩、酒で味を決め、2〜3分煮る。
(3)カキを加えて一煮立ちしたら火から下ろす。わんに盛りしょうが汁を落とす。