[いしもち]

イシモチまたはシログチと呼ばれ、うき袋を使ってグーグーという音を出す。南方系で、水深40〜80mの砂泥底にすむが、幼魚は内湾に多い。産卵期は5〜8月。全長50cmを越すが30cm位ものが多い。底引き網で大量にとられる。近縁種のニベと混称されることが多いが、イシモチはしりひれ第2棘が短い。旬は夏。
近縁種のニベ、フウセイなど、地方名も複雑だが、いずれも白身の魚で、ニベ、フウセイは美味、イシモチはやや味が落ちるといわれる。漁獲量が多く、関西以南では蒲鉾などの、練り製品の主要原料として多量に消費される。
新鮮なものは刺身にもするが、ややクセがある、水分が多く味が淡泊なので揚げるとよい。他、蒸し物、煮つけ、塩焼きなどにする。
中国料理では姿のまま揚げてあんをかけたり、煮たりする。はじめの4〜5分は170度くらいのやや低めの油で揚げ、次に油の温度を180〜190度に上げて3分くらい揚げると、小骨も一緒に食べられる。
◆イシモチの姿揚げ煮
(1) イシモチはうろこ、えら、わたを除いてきれいに洗い、水気をふいて両面に切り目を入れる。
(2)酒、醤油、ねぎを、たたいてつぶした生姜1かけを合わせた中に(1)を約20分つける。
(3)汁気をふいて片栗粉をまぶし、180度の油で揚げる。
(4)ゆで竹の子、にんじん、干し椎茸はせん切りにしていため、水を加えて酒、砂糖、醤油で味つける。  (3)を加えて中火で20分煮、針生姜を散らす。

◆イシモチのさつま揚げ
(1)イシモチは三枚におろし、身をこそげて皮を除き、包丁でよくたたく。豆腐1丁は布巾に包み、元の重量の80?になるまで水けを絞る。
(2)すり鉢に魚を入れてよくすり、豆腐、卵、砂糖、酒、塩を加えてする。
(3)にんじんは4×3cmの色紙に切り、約5分ゆでる。
(4) (3)をしんにして(2)を小判形にまとめる。
(5)揚げ油を170度に熱して(4)を入れ、きつね色に揚げる。