[いしだい]

日本各地の沿岸に見られるが南日本に多い。
体に7本の黒色横帯があり、シマダイ、シチノジなどと呼ばれる。成長するとしまが薄れ、口先が黒くなり、口黒などと呼ばれる。近縁のイシガキダイは縞がなく、黒い斑紋が石垣状に分布している。どちらもくちば状の鋭い歯で、ウニや貝類などのかたいものをかみくだく。
産卵期は4〜7月で全長は60cm位。春の産卵期に磯近くに寄ってくるため、磯釣りの対象魚となる。旬は夏。
イシダイの活き作りは最高の夏の味覚、薄作りの刺身は身がしまり美味。ただ、マダイに比べると、今ひとつ淡泊で、また一種のくせもある、どちらかといえば、あらいに作ったほうが無難?中落ち(両側の肉を取り去った中央の骨に付着した肉)は吸い物にする。
塩をふってしばらくおき、さっとゆでて使う、潮汁などにすると出汁がよく出る。また、シマダイと呼ばれる幼魚は、煮付けると鍋が割れるほど旨いといわれ”鍋ワリ”と呼ぶ地方もある。
ムニエルにして、青じそやしその実のみじん切りをふり、レモン汁で食べる。
磯の香りがきついので、小麦粉にカレー粉を混ぜて焼くなどの工夫をするのもよい。
◆イシダイの焼切り
(1) イシダイの切身は塩をふって金串3〜4本を打ち、強火にかけて皮側は2〜3分、身側はさっと焼いてすぐ氷水につける。水気をふいて切る。
(2) 味噌、砂糖、だしを合わせて火にかけ、さっと練る。冷めてから酢、青じそのみじん切りを混ぜる(しそ酢味噌)。

◆イシダイのフライ
(1) イシダイはそぎ切りにし、塩、こしょう少量をふって5分くらいおく。
(2) (1)の水気をふき、小麦粉、卵、パン粉を順につける。
(3) 揚げ油を170〜175度に熱して(2)を入れ、ときどき返しながら2分くらい揚げる。
(4) 揚げたての魚にレモンを添える。